「理学療法士をやめたい…」というPTへ【原因・対処法・辞めるべき?】
本記事にはプロモーションが含まれています
“理学療法士辞めたい…”
“理学療法士という仕事が合わないかも。”
理学療法士あるある、なのかもしれませんが、一度はPTをやめたいと思ったことがある方は多いのではないでしょうか?
私の周りの理学療法士も、このように思い起業・独立したり、まったく別の業界に転職した人も多いです。
また、私自身もその一人です。
しかし、実際には辞めたいと思っても、多くは理学療法士をやめることはありませんが。
そこで今回は、
「リハビリテーションの仕事にモチベーションが上がらなくなった。もっと別の仕事が良いのだろうか?そして別の仕事って何があって、転職できるのだろうか?」
というPTもしくはリハビリテーション職にの方へ向けて、
- 実際に辞めるべきか
- もう少し様子見すべきか
- ほかの業界に転職は可能なのか
ということを中心にお伝えできればと思います。
この記事を書いた私は…
「理学療法士を辞めたい…」というPTへ
まずは、以下の2つのうちどちらかをはっきりさせることが必要です。
- 【職場】をやめたいのか
- 【職業】をやめたいのか
この2つのうちどちらなのか?
もしくは、
この2つのどちらもなのか?
ここをまずは、はっきりさせることが必要です。
なぜなら、これによって今後どのように自分が対応していくのかが大きく変わるからです。
今の【職場】をやめたい人のチェックポイント
辞めたい理由が、これらである場合、わざわざ【職業】を変えずに、【職場】を変えることで解決します。
新たなリハビリテーションの分野に興味が湧いた場合は別ですが、【職場】を変えた方がいい理学療法士の多くは、“ヒト・カネ”の問題が大きくなる傾向があります。
特に、ヒトにおいては、その職場の雰囲気や関係性で大きく変わります。
なので、今の周囲の人で悩んでいる場合は、職業ごと変えようとせず、同じ理学療法士としての新たな職場を探す方がよいでしょう。
後ほど詳しく説明しますが、一般的に【職場】を変える転職よりも、【職業】を変える転職の方が難易度が高くなる傾向があります。
特に、理学療法士のような専門職・技術職の場合は、なおさらです。
関連記事:【PT監修】理学療法士(PT)転職サイトおすすめ5選【年収UP】
今の【職業】をやめたい人のチェックポイント
このうちのどれかに当てはまる人は、リハビリテーション職から離れなければ(=職業を変える)解決することはありません。
仮に、理学療法士として【職場】を変えただけでは、業界が同じなので、また同じことで悩むことになります。
例えば、このような場合も【職業】を変えた方がいいでしょう。
“今の職場の人間関係にも悩んでいる。しかし、同じくらいPTの将来性にも不安や疑問を感じる。”
この場合、【職場】を変えて人間関係を一新することで、人に関する悩みは解決できますが【職業】を変えなければ解決しない悩みも抱えています。
なので、「辞めたい」と思ったときに、【職業】を変えなければ悩みが解決しない事項が含まれているのであれば、積極的に【職業】を変える転職を考えるべきでしょう。
ちなみに一定数、理学療法士という仕事が合わないにもかかわらず、免許を取得し就業する人は存在します。
PTにそもそも向いていない人・向いている人
それでも、【職場】を変えるべきなのか【職業】ごと変えるべきなのか悩むPTへ
“理学療法士に向いている人・向いていない人”
についてお話していきます。
退職・転職というものは、一時の感情的なことで決めてしまうと、多くは失敗します。
そして、何か原因があったからこそ、「辞めたい」と思ったはずです。
また、仮に理学療法士を今後続けるにしても、
「本当にPTを続けていていいものなのだろうか?自分に合っているのだろうか?」
と不安になることもあるでしょう。
なので、ここではPTに向いている人・向いていない人についてお伝えしていきます。
PTに向いている・向いていないチェックポイント
ここに当てはまる場合の多くは、リハビリテーション職というよりは医療・福祉に関する多くの職業において、なかなか適性が低いでしょう。
逆にいえば、外の世界で活躍できる可能性が大いにあるということ。
また、【全く当てはまらない・やや当てはまらない】という場合は、今一度理学療法士としての道を選択してもよいのではないでしょうか。
理学療法士という仕事は、現在食うに困らないでも、大きく収入を飛躍させることはありません。
また、その原因にもなっていますが医療・福祉の仕事は国が制定している“点数制度”のもとに成り立っているので、実力・成果主義ではありません。
そしてリハビリテーション職というのはヒト対ヒトのサービス業です。
これは避けて通れないので、ここに嫌悪感や苦手意識があるのであれば、向いていないと言わざる得ないでしょう。
では次からは、実際に理学療法士を辞めて、異業種に身を移した元・理学療法士のメリット・デメリットを中心に声を集めてみました。
以前もお話ししましたが、私を含め私の周囲には何かと“元・理学療法士”が多いので参考になるかと思います。
実際にPT転職や異業種転職したPTの声
■なぜ転職した?
サービス残業や残業代がつかない勉強会が多くて、転職を考えた。
■なぜ今のクリニックに?
水・土曜が半休で、日祝休みに惹かれて。
■異業種転職に興味はなかった?
それはなかった。
理学療法士の仕事自体は好きだから。
■転職活動で大変だったことは?
辞めるタイミングと入職のタイミングの調整
■どうやって転職した?
ハローワークとマイナビコメディカルを使って。
■なぜ転職した?
理学療法士として以外の仕事が多くて、転職を考えた。
■異業種に転職は考えなかった?
PTになる前に、違う業界で働いたことがあるので、考えなかった。
今後も考えないと思う。
■転職先を探す際に気を付けたことは?
雰囲気、特に人間関係を見学の時によく見るようにした。
あとは、業務内容。
■転職は苦労した?
正直、そこまで苦労はしなかった。
今のクリニックに決めて、ここしか面接を受けなかった。
■どうやって探した?
ネット(転職サイト)やハローワーク
■転職して良かった?
PTとしての仕事が中心で、人間関係も良く満足している。
■なぜ異業種に転職した?
ほかの世界を見てみたかった。
高校卒業から、PTの世界しか知らないから尚更。
■PTから一般企業転職は大変?
4社くらい受けたが、面接のたびに「なぜPTを辞めてまで?」と毎回聞かれ、説明することがしんどかった。
■どうやって今の会社を探した?
ハローワークで。
■一般企業に転職してみてどう?
日々勉強で楽しい。一度はPT以外の仕事をしてみるのもおすすめ
■なぜ今の会社に転職した?
1番は、稼げるから。成果(売上)がそのまま給与に上乗せされる。
■目安どのくらいPTの給与と差がある?
PTの初任給の1.8~2倍
■どうやって転職した?
転職サイトを利用して今の会社に転職。
■PTに戻りたくならない?
ない。PTの仕事は好きだけど、生活水準や家庭のことを考えるとなかなか難しいかも。
今すぐ転職すべきか?様子見か?見極め方
まず、PT→PTの転職であれ、一般企業に転職であれ、失敗しないコツは、一時の感情で行動しないこと。
しっかり、今転職すべきか?今いるところを離れるべきか?冷静に見極めること。
そして、その結果「転職する!」ということになっても、できれば次が決まってから退職することです。
そもそも人生において、転職という機会はそう多くはありません。
その割に、いざ転職しようとすると選択肢(時期や業界など)や手続きが多すぎて、どうすればいいのか分からず…という人も多いです。
なので、まずは冷静になって
- 今、転職すべきか?
- どんなところに行くべきか?
見極めて、行動に移しましょう。
今、転職または退職すべきか?チェック
- 転職を考えた原因を、言葉で言い表すことができる
- 次に行きたい病院・施設・会社や業界がある程度決まっている
- 仮に次が決まらなくても、3か月分の生活費くらいの蓄えがある
この3つにすべて【YES】と言えなければ、まず今の職場を退職することは控えておいた方がいいです。
まず、【転職を考えた原因を、言葉で言い表すことができる】に関して。
冷静ではない状態で、「理学療法士なんか辞めてやる」なんて勢いで退職してしまえば、ほぼ間違いなく後悔します。
その理由としては、さまざまな選択肢を見逃しやすくなるからです。
はっきり、これが原因で転職するしか選択肢がありません。と言える状態になってから退職すべきでしょう。
また、【次に行きたい病院・施設・会社や業界がある程度決まっている】に関しては、できれば内定までもらった状態がベスト。
そのためには、転職が頭によぎった段階で、ハローワークなり転職サイトに登録して次を探しましょう。
これをするだけで、現実的に今退職することがベストな選択肢なのか、客観的にわかるようになるでしょう。
場合によっては、今の職場や理学療法士として勤務したほうが良い、という判断もあり得ます。
そして、何より退職するのであれば、蓄えがあることは必須です。
これもまた、預金残高という客観的な数字でみることができます。
よって、この3つの条件にすべて【YES】と言える状態になって、退職しましょう。
これが、今行動すべきかどうかの基準になるでしょう。