理学療法士(PT)の転職に最適な時期は?転職に向かない時期は?
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“理学療法士の転職でいい時期・悪い時期ってあるのかな?”
“転職を考えているけど、今すべきなのか、もう少し待つべきなのか?”
PTのみならずOT/STに関しても、転職を考えたときに、時期は悩みどころになる人は多いのではないでしょうか?
時期によって、求人数や倍率も大きく変わりますので、もちろん転職しやすい時期・しにくい時期というものはあります。
そこで、今回は、
「理学療法士として転職を考えているが、果たして今転職しても大丈夫なのか不安。転職しやすい時期、しにくい時期を見極めて失敗しない転職活動を行いたいです。」
といった方に向けて、リハ職の最適な転職時期を解説していこうと思います。
※求人探しから書類作成・面接など理学療法士の転職に関する全てをまとめた記事になりますのでこちらも併せてご覧ください。
この記事を書いた私は…
愛甲太樹
理学療法士(PT)の転職に最適な時期はいつ?
理学療法士に限らず、作業療法士・言語聴覚士ともに転職時期として狙い目の時期は、実は4~5月です。
一番の大きな理由は、国家試験の合格発表で不合格になった卒業生の枠が空くことがあるからです。
【理学療法士国家試験の合格者推移】
表のように、毎年受験者の8~9割が理学療法士国家試験に合格します。
逆を言えば、1~2割は、不合格になるということです。
一般的に、リハビリテーション職は国家試験を受ける前年に就職する病院や施設に内定をもらうことになります。
しかし、その内定者が不合格だった場合、受け入れ予定だった病院や施設は予定外の人員計画となってしまいます。
そうした場合、4~5月に急募の求人が出ることが、しばしばあります。
この時期の競争率は?求人数が少ないのでは?
競争率に関しては、少なめです。
そして、確かに求人数は多くはありません。
もちろん、予定外の人員不足になる病院・施設というのは、少数派です。
なので、求人の絶対数は多くはないです。
むしろ、多くの病院・施設が人員計画が完了しています。
ただし、このような理由で4~5月に急募の求人が出ることを知っていて、狙って転職活動を行う理学療法士も少ないです。
よって競争率は、低めとなります。
この時期に転職活動を行う最大のメリットとは?
何より、転職者有利で転職活動を行えることでしょう。
最大の理由は、求人を出す側が、不意の人員不足となるので、転職側が買い手に回れるからです。
病院・施設側からすると、新卒者込みの人員で、年間の稼働率や収益を計画します。
しかし、その計画に見込んでいた理学療法士が、国家試験で不合格になればもちろん、働くことはできません。
そうなると理学療法士1人分の稼働が、計画からズレてしまいます。
よって、急募で求人をかけなければなりません。
この状況は、転職活動をする理学療法士にしてみれば、とても有利な状況です。
給与や待遇の交渉の余地はあるでしょう。
また、内定をもらえる可能性が高まります。
これらが、この時期に転職活動を行う最大のメリットと言えます。
この時期以外は転職活動に向かない?
もちろん、そのようなことはありません。
病院や施設が求人を出す理由が、必ずしも人員不足だけではないからです。
事業拡大や、需要を見込んで年度の途中で求人をかけることがあります。
むしろ、中途採用の場合そのような求人がほとんどです。
もっとも有利にかつ、転職しやすい時期がこの4~5月だということであって、この時期を外しても転職は十分できます。
ただし、転職に向かない時期もあります。
重要なことは、転職に向かない時期をできる限り外して転職活動を行うことです。
詳細は、次項で解説します。
逆に転職活動をしない方がいい時期は?
転職時期として、あまりおすすめしないのは、6月・11月です。
この時期は、理学療法士の転職活動が活発になり、競争率も上がり、そして待遇交渉などもしにくいからです。
できれば、この時期の転職活動を控えることをおすすめします。
なぜ、この時期の転職は不利なのか?
理学療法士が退職しやすい時期を考えてみると理由が見えてきます。
理学療法士が退職しやすい1番のタイミングはやはり、ボーナス後になります。
よって、その前に次の就職先を見つけるべく、転職活動を行う場合がほとんど。
この時期は、退職者が多くなるため、求人数は多くなりますが、転職活動を行う理学療法士も多いため競争率も高くなります。
このような理由から、6月・11月の転職活動は、あまりおすすめできません。
競争率が激しくなるだけではない
この時期の転職活動は、競争率が激しくなるだけではありません。
給与などの待遇交渉も難しくなる可能性も十分考えられます。
求人を出す側としては、応募がそれなりに集まるので困ることはありません。
交渉をしてくる人よりも、せずに入職を希望する人を採用する可能性が高いです。
4~5月は、理学療法士側が売り手だったのに対して、この時期に関しては、買い手になりがちです。
例えば、“給与23~27万の求人”があった場合。
病院や施設側からすると、23万円で入職してくれる人を雇った方が人件費が安く済みます。
この求人に3人が応募してくれば、もちろん23万円で条件を飲んでくれる人を採用する可能性が高い。
一方、理学療法士を雇いたいが、なかなか応募がない場合、ここに十分交渉の余地があります。
むしろ、採用する側が、他に行ってほしくないために給与を上げて提示してくることもあり得るでしょう。
なので、出されている求人数だけでなく、どのくらいの理学療法士が転職しているのか競争率を把握すべきです。
では、どのように競争率を把握するのでしょうか?
次項で解説していきます。
不安であればまずは相談
結論、転職事情をよく知っている人に聞けば大丈夫です。
なぜなら、求人数は理学療法士側で把握できるものの、どのくらいの人が転職活動を行っているかは、わからないからです。
なので、事情をよく知っている人に聞くしか方法はないといってもいいでしょう。
では、どのような人がそれを知っているのでしょうか?
それは、ハローワークの担当者と、転職サイトのアドバイザーです。
しかも、どちらも無料で聞くことができます。
ハローワークの場合
窓口に行って、理学療法士である旨を伝えると、現在の就業状況などを聞かれます。
そして、
- 現在どのような求人が、どのくらいあるのか?
- 理学療法士の転職者が多い時期か?
この2つを聞けば、状況を教えてもらえます。
ただし、平日のみで、窓口に行かなければなりません。
基本的には、電話でこのような対応はおこなっていません。
転職サイトを利用する場合
各転職サイトにまずは、無料登録しなければ担当のアドバイザーがつきません。
なので、まずは自分の使いやすい転職サイトを選びましょう。
ちなみに、どこかに出向く必要はなく、スマホがあれば利用できます。
無料のものであれば、下記で紹介しているものもありますので、ぜひご参考に。
PT:【PT監修】理学療法士(PT)転職サイトおすすめ5選【年収UP】
OT:作業療法士(OT)の転職サイトおすすめ6選【PT監修】
ST:言語聴覚士(ST)の転職サイトおすすめ6選【PT監修】
登録後は、担当のアドバイザーから電話で連絡がありますので、そこでハローワーク同様に、
- どのような求人が、どのくらいあるのか?
- 競争率や、転職希望者がどのくらいいるのか?
といった、ことを尋ねると丁寧に教えてもらえます。