理学療法士の転職

【PT直伝】内定獲得のための理学療法士の転職完全ガイド

転職した理学療法士


本記事にはプロモーションが含まれています

“理学療法士として転職したい!”

“内定獲得のポイントやコツは?”

現在、理学療法士(PT)として働いていて転職を考えている方も多いでしょう。

結論から申し上げれば、転職での内定獲得、しかも今よりも好条件で内定を獲得するのはコツやポイントというのが存在します。

そこで今回は、

「理学療法士の転職活動って何から、そしてどうすればいいの?年収やキャリアを上げるためにも転職を成功させたいです。」

という理学療法士へ向けて、好条件の求人の探し方から履歴書・職務経歴書の作成、面接対策まで徹底解説していきます。

この記事を最後まで読んで、転職の際に参考にしていただければ、好条件で転職することができるようになります。

 

この記事を書いた私は…

理学療法士
愛甲太樹
理学療法士
愛甲太樹
2009年に理学療法士免許取得。これまで多くの理学療法士の先輩、後輩はもちろん、同窓生のキャリアアップや転職を見てきました。

内定獲得はこれでOK!理学療法士の転職完全ガイド

転職エージェント

まずは、内定獲得・入職までの流れを押さえておきましょう。

転職自体が初めてという理学療法士の方も多いでしょう。

“どういった流れで”“どのような準備を行うか”という転職全体の流れを知ることが効率的な転職活動ができるとともに、不安解消の第一歩となります。

【理学療法士(PT)の転職の流れ】

  1. 求人探し
  2. 応募
  3. 書類(履歴書・職務経歴書)作成
  4. 書類提出
  5. 書類選考(そのまま面接の場合もあります)
  6. 一次面接
  7. 二次面接(ない場合もあります)
  8. 合否通知
  9. 内定承諾書提出(内定の場合)
  10. 入職

ここからは各ポイントごとに詳細解説をしていきます。

PTの転職は求人探しで8割決まる

スマホで求人探し

転職活動は、まず求人探しから。

そして、求人探しがうまくできるかどうかで、自分の希望に近い形で転職できるか否か決まると思ってください。

なので、好条件で転職を成功させたいのなら求人探しに一番時間を割くようにしてください。

自分の希望するような求人が世の中にあるのか?そして、どこで探せばいいのか?このことをまず知識として持っておかなければ探しようがありません。

また、仮に自分の希望する求人が世の中に存在しても、それを自分で探しきらなければ応募することはできず大きな機会損失になります。

転職は、理学療法士として大きな別れ道です。

採用・不採用になるかは応募した後の話で、まずは何より自分の希望に近い求人にアタック(応募)することが重要になります。

多少の手間はあっても、求人探しだけは手を抜かないことは肝に銘じておきましょう。

では、理学療法士の転職活動は、どこで求人を探すことが正解なのでしょうか?

PTの転職の鉄板【転職サイト+ハローワーク】

転職を考えたらまずは

【リハ職専門の転職サイト】

【ハローワーク】

この2つをのぞいてみましょう。

この2つを利用することが理学療法士の転職の基本中の基本です。

そして何よりどちらも全て“無料”で利用することができます。

それどころか、転職サイトに至っては非公開求人の案内や面接対策などもついてきます。

もうこれは使わない手はありません。

10年ほど前までは理学療法士の求人は、ほぼハローワークに集中していました。

しかし、現在ではスマホの普及も相まって多数のリハビリテーション職専門の転職サイトも誕生しています。

そして、病院・施設も転職サイトを大いに活用して募集をかけている現実があります。

もちろん転職サイト、ハローワークどちらにも求人を出しているケースもありますが、どちらか一方にしか求人を出していないケースもかなり多いです。

さらに求人によっては、特定の転職サイトに非公開求人としてしか募集をかけないケースもあります。

だから、機会損失を避けるためにも【ハローワーク】と【転職サイト】どちらも併用することがスタンダードとなっているのです。

早速、利用しよう!…と、言う前に

「そもそも転職サイトってどんなの?」

「ハローワークとどう違うの?」

という疑問をお持ちの方も多いので簡単に説明していきます。

転職サイトとは?ハローワークとの違いは?

一番の違いは“サービス内容”です。

  • 募集求人を閲覧できる
  • 無料で利用できる

といったところは、ハローワークも転職サイトも同じです。

ですが、実はそれ以外の部分は大きく異なります。

以下が、転職サイトにはあってハローワークでは提供されていないサービスです。

【転職サイトの主なサービス】

  1. 1人1人に担当者(エージェント)がつく
    基本的には転職サイト経由の転職は、エージェントと二人三脚で進めていきます。
    なので、登録後はまず担当のエージェントによる経歴や希望条件などのヒヤリングから始まります。
  2. 求人紹介
    ヒヤリングを元に、希望に合ってる(もしくは近い)求人を紹介してもらえます。
    正確にはハローワークでも稀ではありますが求人紹介をされることもあります。
  3. 非公開求人の紹介
    多くの転職サイトでは“非公開求人”なる、表には一切出ない求人を保有しています。
    もちろん、誰にでも紹介するわけではありません。
    また、転職サイトごとや時期によっても保有数は変動します。
    詳細は
    >>理学療法士の非公開求人の探し方はこの2つ【プレミアム求人で転職】
    を参考に。
  4. 書類(履歴書・職務経歴書)の添削・対策
    病院・施設ごとに対策してもらえます。
    転職サイトは過去に応募した方の書類を保有しているので、そこから採用・不採用の傾向を導き出し対策してもらえます。
    ちなみにハローワークでは、誤字脱字チェックや書き方のポイントなどは簡単ではありますが頼めば添削してもらえることもあります。
  5. 面接対策
    書類同様に転職サイトは、病院・施設ごとに面接で必ず聞かれる質問や、見られるポイントを把握しています。
    なので、転職サイト経由で応募して面接を受ける場合“過去問”を知った状態で受けることができます。
  6. 待遇交渉
    内定を受けた後、主に給与・年収の交渉を求職者に変わって担当エージェントが病院・施設と行います。

【転職サイトとハローワーク比較表】

転職サイトハローワーク
利用料無料無料
求人数ハローワークよりは少ない転職サイトより多い
求人閲覧
担当者〇転職完了まで△応募時のみ
求人紹介△稀にある
書類添削〇病院・施設ごとに対策△依頼すれば
面接対策〇病院・施設ごとに対策△面接講座がある場合も
待遇交渉×

▶▶横にスクロール▶▶

理学療法士が使うべき転職サイト

理学療法士が転職で使うべき転職サイトを5つに絞って紹介していきます。

これから紹介する転職サイトは、

  • 豊富な求人数
  • 十分な転職実績

これらに基づき厳選して紹介いたします。

まずはどれか1~2つ登録して、担当者に転職相談をしてみましょう。

ただし注意点が1つあります。

一部の転職サイトは対象地域が限定されているということです。

なので、利用前は必ずサポート対象地域を確認するようにしてください。

PTOTSTワーカー

PTOTSTワーカーTOPページ

▼公式サイト▼
https://ptotst-worker.com/

運営会社株式会社トライト
対象者理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、新卒者も利用可能
求人数38,562件※リハキャリ転職調べでは日本最多
非公開求人2,000~5,000件
PT公開求人17,786件
OT公開求人14,610件
ST公開求人6,166件
対象地域全国(特に中国・四国~北海道)
雇用形態正社員、パート
利用料・登録料無料
サポート内容WEBで面談。
電話、メール、LINEでの対応も可能。
・求人紹介
・応募書類添削
・推薦書作成
・面接対策
・日程調整
・給与待遇交渉代行
・その他サポート、相談など
特徴PT/OT/STの転職サイトでは求人数は最大級。
年収900万円といった高年収求人も公開されている。

※求人数は2021年11月現在の求人数

PTOTSTワーカーはリハビリテーション職の“定番転職サイト”といっても過言ではないでしょう。

リハビリテーション職の転職サイトとして求人数は日本最大級でかつ、長きにわたって実績を積み上げてきた転職サイトです。

運営会社の株式会社トライト(トライトグループ)は2004年からリハビリテーション職の転職のみならず看護師、また建築業界など幅広い転職支援を行ってきています。

転職成功のノウハウやスムーズな転職活動の進め方など、転職に関わるサポートにも実際に定評があり、多くの理学療法士、作業療法士、言語聴覚士に支持されています。

このように常に豊富な求人数が用意されていたり、十分なノウハウが備わっていることもありリハビリテーション職の定番の転職サイトとなっています。

マイナビコメディカル

マイナビコメディカル

▼公式サイト▼
https://co-medical.mynavi.jp/

運営会社株式会社マイナビ
対象者PT,OT,ST,他コメディカル
求人数非公開、数万件
非公開求人あり。求人の約40%
対象地域全国、特に西日本に強い
転職先施設形態病院、クリニック、介護施設、訪問リハビリ、障碍者施設等全てに対応
雇用形態常勤、非常勤
利用料・登録料無料
サポート内容電話、LINE、メールなどでサポート。対面サポートもあり。
・求人紹介
・履歴書、職務経歴書添削
・面接対策
・待遇交渉
その他転職業界全体で大手で知名度もあり、良質な求人が集まりやすい。

マイナビコメディカルの最大の強みはやはり【知名度】でしょう。

リハビリテーションや医療・福祉分野に限らず、転職業界の最大手です。

この知名度によって全国から質の高い求人が多く集まっており、また転職の実績も多いためノウハウには定評があります。

独自の非公開求人を数多く保有しており、年収UPを最優先に考えて転職を行いたい理学療法士には欠かせない転職サイトです。

\無料!1分で簡単登録/

リハのお仕事

リハのお仕事TOPページ

▼公式サイト▼
https://rehabili-shigoto.com/

運営会社レバレジーズ株式会社
対象者PT,OT,ST
求人数約10,000
非公開求人あり。
対象地域関東・関西
転職先施設形態病院、クリニック、介護施設、訪問リハビリ、障碍者施設等全てに対応
雇用形態正社員、契約社員、パート
利用料・登録料無料
サポート内容電話、LINE、メールなどでサポート。
・求人紹介
・履歴書、職務経歴書添削
・面接対策
待遇交渉が特に強い
その他高年収の公開・非公開求人が特徴でその中でも整形外科領域が得意

とにかく年収UP重視に転職したい方にはおすすめです。

求人数は決して多いとは言えませんが、質の高い独自の非公開求人保有の割合が非常に高いです。

ただし、注意点も。

全国対応でないということに加え、対象地域は関東・関西となっていますが関東に偏っている印象。

なので、関東で理学療法士として年収UPを目指した転職を希望の方にはうってつけの転職サイトです。

\登録無料で年収UP/

PTOTキャリアナビ

PTOTキャリアナビ

▼公式サイト▼
https://ptot-careernavi.com/

運営会社株式会社ヒトイキ
対象者PT,OT,ST
求人数約10,000
非公開求人あり。
対象地域関東・関西(特に東京都/神奈川県/千葉県/埼玉県/大阪府/兵庫県)
転職先施設形態病院、クリニック、介護施設、訪問リハビリ等全てに対応
雇用形態常勤、非常勤
利用料・登録料無料
サポート内容電話、LINE、メールなどでサポート
・求人紹介
・履歴書、職務経歴書添削
・面接対策
・待遇交渉
その他専属コンサルタントの質が高く、サポート力は抜群。

PTOTキャリアナビの最大の特徴は、介護、看護、医療分野で10年以上の経験を持ったベテランのコンサルタントが専属で付くことです。

なので、現場の状況はもちろん丁寧に今後の業界の見通しやキャリアプランを設計してもらえます。

決して大手の転職サイトではないですが、その分競争も激しくないので手厚いサポートではかなり定評があります。

「初めての転職で不安」

「何をすればいいのか分からない…」

と、いった方には非常にマッチした転職サイトとなっています。

\無料で簡単登録/

PTOT人材バンク

PTOT人材バンク

▼公式サイト▼
https://www.ptotjinzaibank.com/

運営会社株式会社エス・エム・エスキャリア
対象者PT・OT・ST
全求人数30,153
うちPT求人数13,202
うちOT求人数12,495
うちST求人数4,456
非公開求人あり。多い。
対象地域全国、特に東日本に強い
転職先施設形態病院、介護施設、訪問リハビリ、
クリニック、デイケア、
デイサービス、障碍者施設、その他
雇用形態常勤、非常勤
利用料・登録料無料(転職まで一切費用は掛からない)
サポート内容・希望にあった求人を提案
・面接日程調整やフォロー、給与条件の交渉
・履歴書等添削
その他ハローワークで受給できる再就職手当も対象となる転職サイト

※求人数は2021年8月現在

リハビリテーション職向けの転職サイトでは国内最大級の求人数を誇ります。

そして、求人数だけではなくリハビリテーション職の転職実績も国内最大級です。

求人の内容は、年収500万円クラス求人、年間休日126日の求人、主任クラス以上の希少求人等、PT/OT人材バンクにだけ寄せられる非公開求人も多数あります。

また、登録後は専任のコンサルタントが付き、スピード感のある転職には定評があります。

\登録3分!無料/

どの転職サイトを使うべき?選び方は?

まずは対象地域と求人数を軸に考え、できれば2サイト利用できるとベストです。

その理由は、

  • 対象地域でなければサポートが受けれない
  • 転職はできるだけ多くの求人情報を集めることが基本

そして、できれば2サイト利用をおすすめ理由としては、やはり転職サイトごとに取り扱う求人が異なることが多いからです。

ただし、3サイト以上利用してかつ、ハローワークも利用するとなると応募管理が難しくなりますので利用する転職サイトは絞った方がよいでしょう。

【選ぶ手順】

  1. ご自身の転職希望地域に該当する転職サイトを上記からピックアップ
  2. その中から求人数の多い上位1-2サイトに登録

ただし、求人数は時期や年度によっても異なるのであくまで目安として考えてください。

また、地域によって該当するサイトの多い・少ないがあるかと思います。

特に地方では、少なくなる傾向があります。

その場合、1サイト+ハローワークでも良いでしょう。

迷ったらとりあえずコレでOK!

とはいえ、

“該当する転職サイトが多くて絞り切れない…”

“一番いいのはどれ??”

このような方も多いでしょう。

結論、このような方はまず、PT・OT・ST WORKERを利用すれば間違いはないでしょう。

そのわけは、

  1. 対象地域が全国
  2. 求人数や種類が豊富
  3. 実績が豊富、サポートも充実

なので迷った時はとりあえず、PT・OT・ST WORKERを利用しましょう。

転職サイトに関して最後に…

各転職サイトの利用のポイントや手順の詳細、また非公開求人を紹介してもらうにはコツがあります。

気になる方はぜひ下記の2つの記事を参考にしてください。

ハローワークはこうやって使うべし!

転職サイトだけでなく、ハローワークも併用して転職活動を進めることが重要です。

ハローワークの魅力は何といっても“求人数”でしょう。

近年コメディカル、リハビリテーション職の転職サイトが増えたとはいえ、やはり業界・業種的にまだまだハローワークに求人が集まりやすいというのは事実です。

冒頭でもお伝えした通り転職は、8割求人探しで決まります。

その真意は、まず多くの求人情報を集めるということです。

まずはスマホでチェック

ハローワークに行かなくてもハローワークに掲載されている全国の求人を探すことはできます。

というのも、ハローワークに掲載されている求人は、登録不要でスマホからチェックできるからです。

ただし、応募するとなると求職者登録は必要になります。

ですが、まずは気になる求人があるかどうかチェックしてからの登録で良いでしょう。

ハローワークの求人はハローワークインターネットサービスの“求人情報検索”から検索します。

もし気になる求人があれば求職者登録に進みましょう。

2022年3月からネット上で求職者マイページを開設することができるようになりました。

ハローワークインターネットサービスの“マイページを開設して求職申込”から登録を進めていきます。

応募したい求人が決まったらハローワークへ!

応募したい求人が決まったらハローワークへ足を運びましょう。

そして、ご自身の応募したい病院・施設についてをハローワークのスタッフに聞いてみることをおすすめします。

中には、

  • 職場環境や人間関係
  • 離職率

など、求人情報から得られない情報を得られることもあります。

もちろん、全ての求人ではありませんし、全てのスタッフがこのような情報を把握しているわけではありません。

しかし、結構な確率で尋ねると教えてもらえます。

なので、応募したい求人が決まったら応募前に話を聞いてみるのも良いでしょう。

そこで最終的に応募するか否か判断しても良いかと思います。

何はともあれ応募することから

転職活動は応募することをしなければその先はありません。

理学療法士の転職で、

「内定を貰えるか微妙…」

「応募損にならなければいいけど…」

「受かっても入職するかどうかわからないしな」

などよく聞きますが、はっきり言って応募前にこのような心配をしても無意味です。

内定を出すかどうかは、募集先の病院や施設が面接後に決めることですし、また入職するかどうかは内定が出た後に考えればいいでしょう。
(内定が出た後にお断りすることも転職においては当たり前にあることです。)

とにかく応募前に先を案じる必要はありません。

気になる求人があって、受ける機会があるのであればまず受けてみることをおすすめします。

なので、まずは【転職サイト】+【ハローワーク】で多くの求人情報を取得し、「とにかく受けてみよう」の心構えでいるくらいが転職活動はうまくいきます。

ではここからは、応募したあとの選考過程【書類選考】について詳細に解説していきます。

テンプレ有!履歴書・職務経歴書の作成

理学療法士の職務経歴書

応募先が決まったらまずは応募書類(履歴書・職務経歴書)を作成します。

ここで作成した履歴書・職務経歴書で書類審査にかけら、その後面接選考に進めるか否かが通知されることになります。

なので、ここからは作成のポイントはもちろん、書類選考でどのようなところを見られるのか?書類選考に通過するためのコツをお伝えします。

尚、履歴書・職務経歴書の詳細の記載例は、下記の記事にありますのでぜひそちらも参考にしてみてください。

履歴書・職務経歴書の共通事項&テンプレ

何はともあれ理学療法士、リハビリテーション職の転職において書類作成の基本は手書きとなります。

理学療法士に限らず、リハビリテーション職の転職において提出する書類は手書きというのが慣習です。

もちろん、パソコンで作成と指定がある場合や、メールでの提出の場合は別です。

なので、作成するにあたり書き損じが出てきますので、あらかじめ履歴書・職務経歴書は手元に3~5枚は準備しておきましょう。

市販の履歴書・職務経歴書を購入して作成するのもよいですが、書き損じが出たときに非常にもったいないです。

なので下記からダウンロードし、コンビニ等で印刷して利用すれば経済的ですのでぜひご活用ください。

履歴書&職務経歴書テンプレ

ダウンロードは無料で、実際に私も転職活動の際に使用して内定をしっかりとれたものですのでぜひご安心してご使用ください。

▼履歴書ダウンロード▼

▼職務経歴書ダウンロード▼

その他に準備するもの一覧

  • 証明写真
  • クリアファイル
    →手渡し、郵送提出の場合
  • 白封筒
    →手渡し、郵送提出の場合
  • 切手
    →郵送提出の場合
  • 送付状
    →手渡し、郵送提出の場合

理学療法の転職の多くの場合が郵送で履歴書・職務経歴書を提出することとなります。

郵送の場合は、上記のものが全て必要になりますのであらかじめ準備しておきましょう。

また、送付状(メール提出の場合はメールに記載するあいさつ文)については、下記の「提出方法」に例文を記載しておきますのでコピペしてご使用ください。

履歴書作成マニュアル

▼実際に使用して内定を獲得した履歴書▼
理学療法士の履歴書記載例※一部情報は変更しています

履歴書の最重要部分は【志望動機】です。

履歴書というものは【どのような経歴を経て】【どのような動機で志望したのか】を明確にして他の応募者と比較される書類です。

経歴や経験年数については、過去のことなので今更変えることはできません。

しかし、志望動機についてはどのように記載・表現するのかで印象を大きく変えることが可能です。

なので履歴書は【志望動機】で他の応募者と差をつける意識で作成しましょう。

【パターン別】志望動機の例文

ここからは、パターン別に志望動機の例文を紹介していきます。

▼新たなリハ分野へ転職する場合▼

《病院→介護分野へ転職の例》

貴院を志望した動機は“健やかな人生を全力でサポートする”という理念に共感し、ぜひそのサポートをする一員になりたいと考えたからです。

これまで整形外科の分野、特に人工関節術後の患者様へのリハビリテーションを提供してまいりました。

身体機能の改善をすべく日々、勉強・実践を行い、多くの患者様の術後~退院までを診られたのは私の大きな経験です。

しかし退院後どういった生活を送られているのか、ということに目を向けるようになり、より生活に密着したリハビリテーションに携わりたいと考えるに至りました。

こういった背景があり、“健やかな人生を全力でサポートする”という貴院の一員となるべく志望いたします。

※ポイント※
「なぜ方向転換したのか?」という理由や背景を明記します。
その上で「なぜ数ある中でウチに応募したのか?」という個別の理由も記載しましょう。

▼ネガティブな転職理由の場合▼

《前職で人間関係が原因で退職した例》

整形外科の外来に特化した貴院にて、これまでの経験を持って貢献できると考え志望いたします。

これまで、○○整形外科病院にて多くの術後の患者様のリハビリテーションに携わりました。

そのなかで、退院後のリハビリテーションや日常生活に興味を持ち、術後外来のリハビリテーションにも関わる機会を頂いたことは私の大きな経験です。

こういった経験より、日常生活に密着したリハビリテーションに特化し、長く患者様と関係構築ができる環境で貢献したいと考え貴院の一員になりたく存じます。

※ポイント※
先ほども解説した通り、ネガティブな理由が退職の背景にあっても記載しないことです。
上記の例は、職場環境を変えることを「外来に特化したい」と言い換えています。
これは、年収や待遇などが退職理由の場合も同様の使い方ができるでしょう。

▼配偶者の転居などの場合▼

《結婚で引っ越し、居住先で転職の例》

地域に住まれる多くの患者様を診療している貴院にて、6年間の理学療法士としての経験を持って貢献し、また新たな地域で活躍したいと考え志望いたします。

これまで長崎県の総合病院で6年間リハビリテーションを提供してまいりましたが今回、結婚により埼玉県に新たに居住するに至りました。

新たな地でも地域に密着したリハビリテーションを提供したいという思いは変わりません。

そこで地域密着で医療を提供されている貴院の一員となりたいと考え志望いたします。

※ポイント※
転居の場合、
・配偶者の転勤
・結婚
など具体的に記載したほうがよいでしょう。
反対に、
・一身上の都合
・家庭の事情
など曖昧に表現すると「前の居住地で何かあったのかな?」など思わぬ憶測を生む可能性があります。

履歴書作成のポイント・注意点

  • 誤字脱字をなくす
  • 志望動機は端的にわかりやすく

この2点に注意を払って履歴書は作成しましょう。

とあるリハビリテーション室の採用担当者は、

「提出書類に誤字脱字がある人は採用しない。後で必ず大きなミスをするから。」

と、話していました。

特にコメディカルの転職の場合、この辺りも合否の判定にまで影響します。

また、端的にわかりやすい文章作成のコツは下記の文章構成を参考に作ってください。

  1. まずは結論を記載
    ・貴院の○○という理念に共感し志望いたします。
    ・貴院の○○な医療サービスを提供する一員になりたく志望します。
    …など。
  2. 次にそう思った理由・背景
    ・これまで○○といったことを経験しこのように考えました。
    ・○○の経験からさらに追求したくこのような思いを持つようになりました。
    …など。
  3. 再度結論 
    ・こういった背景から貴院に貢献でき一員となるべく志望いたしました。
    …など、「だから貴院を志望しているんです」が伝わるように。

3部構成を意識して作成すると、まとまりが出て筋が通った文章が作成できます。

志望動機作成の参考にしてください。

ちなみに、先ほどの志望動機の例文も、この3部構成になっていますよ。

職務経歴書作成マニュアル

▼職務経歴書記載例▼
リハビリテーション職用の職務経歴書記載例
※一部情報は変更しています

職務経歴書で最も重要なことは【職務内容】【自己PR】でこれまでの業務風景が第三者に伝わるように簡潔に書くことです。

人事担当者が職務経歴書で注目しているポイントは、

“あなたがこれまで理学療法士としてだけではなく医療従事者として何をしてきたか?”

ということです。

理学療法士なのでリハビリテーションを行ってきたというのは、他の応募者も同じことです。

大事なことは、リハビリテーション以外の価値を具体的にどのように提供してきたか、このことが他の応募者と差をつけることになります。

【パターン別】職務内容、自己PRの例文

パターン別に業務内容、自己PRの例文を紹介していきます。

▼役職付きの場合▼

【担当業務】
・急性期病棟にて術後患者様のリハビリテーション
・副科長としてリハビリテーション科のマネジメント

【業務実績】
入職から現在まで約300名の中枢神経疾患、呼吸器疾患を中心とした患者様の術後リハビリテーション介入を行い社会復帰を支援。
また、2018年からは課長補佐としてリハビリテーション科全体のスキルアップを担当。
定期の院内勉強会を実施し、私自身も含め4年間で呼吸療法認定士を4名輩出。

【ポイント】
・中枢神経、呼吸器疾患への深い知識
急性期病棟でかつ術後ということもありスピード感を持った対応が必要とされることが多く、それに伴い日々自身の知識もアップデートしてきた。
呼吸療法認定士の取得もその一つ。
・マネジメント力
リハビリテーション科内65名のスキルの底上げをすべく計画を立て、時には部署を越えた定期勉強会を実施。

《自己PRの例》
これまでリハビリテーションを通じて患者様はもちろん、部署内そして他部署との関係性・連携を意識して業務に取り組んでまいりました。
そして、このことを評価していただきマネジメントを任され、リハビリテーション室のみならず病院に貢献できたと実感しております。
貴院でもぜひ、私の長所を生かし貢献する所存です。

※ポイント※
役職がある場合は、マネジメント力をアピールすることが他の応募者と差をつけやすくなります。

▼役職無しの場合▼

《職務内容の例》

【担当業務】
・回復期病棟にて入院の患者様へリハビリテーション
・転倒事故防止委員会の委員長業務

【業務実績】
医師、看護師、管理栄養士とカンファレンスを通して情報共有を行い、患者様の在宅復帰を支援すべくリハビリテーションを提供。
また、理学療法士業務と並行し院内の転倒事故をなくすべく、転倒事故防止委員会の委員長として3年連続転倒事故0を達成。

【ポイント】
・他部署間との連携
患者様の在宅復帰を目指し、他部署と密にコミュニケーションを取り一貫したチーム医療を実現。
貴院でも即戦力として勤務できます。
・転倒事故3年連続0件
他部署と連携し転倒のリスクの高い患者様の情報共有を行い、患者様ごとに具体的な対策案をまとめたカルテを作成。
それまで年間3~5件転倒事故が発生していたが、委員長就任後は0件を達成。

《自己PRの例》
理学療法士としてはもちろん、病院の一員として患者様にどう貢献できるのか、ということを意識してこれまで業務を行ってまいりました。
こうした姿勢を評価していただき、院内委員会の委員長として業務改善を任され任務を全うできたと実感しています。
こうした姿勢を大切にしつつ、貴院でも求められた以上の働きを行う所存です。

※ポイント※
役職がない場合でも、リハビリテーション業務以外のアピールができると良いでしょう。
特に職域を越えた貢献があれば強いアピールになることは間違いありません。

職務経歴書作成のポイント・注意点

  • 誤字脱字をなくす
  • 職務内容は3部構成で
  • 具体的な数字を入れる

この3点を意識して職務経歴書を作成するだけで、他の応募者と大きく差をつけることができます。

誤字脱字に関しては、先ほどの履歴書と同様の理由なので割愛します。

職務内容を記載する時に、

【担当業務】
【業務実績】
【ポイント】

この3部構成にするだけで読みやすい業務内容にすることができます。

また、業務内容・自己PRに具体的な数字を入れ込むことで業務風景が思い浮かべやすくなるだけでなく、職務経歴書全体が信頼性の高いものとなります。

もちろん、上記の職務内容の例文も数字を盛り込んでいますので再度確認してみてください。

履歴書・職務経歴書の提出方法

履歴書・職務経歴書の提出方法は、

  1. メール(または転職サイト経由)
  2. 郵送
  3. 手渡し

この3つです。

応募先によって提出方法が異なるので、応募先に確認しましょう。

ここからは、各提出方法ごとに解説していきます。

メールまたは転職サイト経由で提出

理学療法士の転職では、あまり多くはありません。

ただし、メールで提出する場合は2点注意が必要です。

1点目は、Word、Excelで作成した履歴書・職務経歴書はPDF化すること。

もう1点はメールに記載するあいさつ文が必要になります。

履歴書・職務経歴書のPDF化の手順

WordもExcelも下記の手順で行いましょう。

(左上)ファイル

(左側)エクスポート

PDF/XPSの作成をクリック

保存名:○○株式会社(応募する企業名) 御中 履歴書または職務経歴書

保存をクリックし、完了

メールに記載するあいさつ文の例

【件名】
医療法人○○会 ○○病院 御中 理学療法士応募の件/氏名フルネーム

【本文】
医療法人○○会○○病院
採用ご担当者様
(名前が分かっている場合:採用ご担当 ○○様)

はじめまして。
○○(氏名フルネーム)と申します。

この度、○○(ハローワークや転職サイト名)で御社の求人情報を拝見し、理学療法士の応募したくご連絡差し上げました。

本メールにて、
・履歴書
・職務経歴書
2点を添付しております。
ご査収の程、よろしくお願いいたします。

ご多忙のところ大変恐縮ではございますが、面接の機会を頂ければ幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。

氏名:
郵便番号:
住所:
電話番号:(携帯電話でOKです)
メールアドレス:

郵送で提出

理学療法士の転職において最も多い提出方法です。

郵送においてはまずは、下記のものを準備します。

郵送提出で準備するもの
  • 切手
  • 白封筒(【応募書類在中】と記載のないものでも構いません。)
  • クリアファイル
  • 送付状

提出方法としては、

クリアファイルに、下から職務経歴書→履歴書→送付状の順番に入れます。

これらが入ったクリアファイルを白封筒に入れて封をして、切手を貼り後は郵便ポストに投函すれば完了です。

送付状のテンプレ

送付状は下記のテンプレからダウンロードし、印刷してご利用ください。
(無料です。)

なお季節・時候のあいさつは、提出する月に合わせて選択しましょう。

提出月あいさつ文提出月あいさつ文
1月新春の候7月盛夏の候
2月立春の候8月残暑の候
3月春分の候9月初秋の候
4月春暖の候10月仲秋の候
5月立夏の候11月晩秋の候
6月小夏の候12月師走の候
白封筒の記載例

【表】
応募書類提出用の封筒記載例【裏】
応募書類用封筒の記載例(裏面)

手渡しで提出

最近の理学療法士の転職においては手渡し提出はだいぶ減ってきました。

というのも、手渡しで提出ということは書類選考がなく面接からの選考開始ということになります。

理学療法士自体が増加した昨今では、あまり見られなくなった提出です。

準備するものは、郵送提出とあまり変わりません。

具体的な方法は下記の通りです。

準備するもの
  • 白封筒(切手、応募先の住所の記載は不要)
  • クリアファイル
  • 送付状
提出方法

クリアファイルに下から、職務経歴書→履歴書→送付状の順に入れます。

そのクリアファイルを白封筒に入れて封をすれば完成です。

郵送ではないので、白封筒には切手は貼らず、また応募先の住所の記載も不要です。

しかし、ご自身(応募者)の住所は裏面に記載しましょう。

書類選考通過のコツ

書類選考を通過するコツはたった1つ。

【第三者に添削してもらう】

ことです。

出来れば、あなた自身のことを詳細に知らない第三者が良いでしょう。

履歴書・職務経歴書を見て面接に進めるか否か、採用するか否かを判断するのは、あなた自身を全く知らない病院・施設の人事担当者です。

この2枚の履歴書・職務経歴書でおおよそどんな人物かを判断されることになります。

自分で読み返すことはもちろん、提出前に第三者に添削してもらいかつ、あなた自身がおおよそどんな人物か伝わるか確認しましょう。

「でも…自分のことをよく知らない人に履歴書・職務経歴書を見せるのは…」

という方もいらっしゃるでしょう。

この“第三者”にふさわしいのが、転職サイトの担当者やハローワークの担当者です。

この2者は、多くの転職者を見てきています。

特に転職サイトの担当者は、あなたと同じ理学療法士の転職者を多く見届けています。

その中には、スムーズに転職できたPTもいればそうでないPTも見てきたことでしょう。

転職のプロ視点で添削して改善ポイントを教えてもらえます。

しかも無料ですので、ぜひハローワーク、転職サイトをうまく活用してスムーズに書類選考を通過しましょう。

理学療法士の面接はこれが鉄板

理学療法士が面接時に退職理由を伝える

理学療法士の転職における面接では【鉄板の質問】が軸になり、応募者によって大きく異なる質問はあまりされない傾向があります。

この理由としては、応募者が全員同じ理学療法士免許を保有している人のみが応募するからです。

なので様々な経歴を持った人が応募する一般企業の転職のように、人によって大きく異なる質問がされることが少ないのでしょう。

ということは、事前に面接対策をしやすいといえるでしょう。

一方で、他の応募者と差をつける、強く印象付けるのは難しいといえます。

とはいえ、まずは理学療法士の転職面接で聞かれる【鉄板の質問】をまずは把握しておきましょう。

鉄板の質問&回答例 15選

これから紹介する質問のいずれかは必ず質問されるものだと思っておいてください。

そして、これらの質問の答えはその場で考えるのではなく、面接前にどう回答するのかあらかじめ用意しておくことをおすすめします。

それでは早速、鉄板の質問15選と回答例を紹介していきます。

■質問1:前職の退職理由を教えてください

■解答例

これまで、術後・急性期の整形外科に特化したリハビリテーションに従事してきて、回復過程や社会復帰までのサポートはとてもいい経験になりました。
その中で、同時に社会復帰した後、これまで通りの生活を送れる方が少ない事実も知りました。
そこで、理学療法士として、退院後の生活に携わり、患者様のより良い社会復帰の役に立ちたいと思い、環境を変えるべく退職いたしました。

■解説

前職では得られないこと、経験できないことを求め、それには退職という選択肢しかない、だから退職した。
このような話の流れになるようなストーリーがおすすめです。
その後、聞かれるであろう志望動機などにもつながります。

×NG例

給与、待遇、人間関係などネガティブにとらわれる可能性のあるものはNGです。特に医療業界は、奉仕の精神を強く求める傾向のある業界で、給与・休日を面接で口にすることを嫌う面接官は多いものです。

■質問2:ほかに選考を受けている病院・施設はありますか?

■解答例

貴院以外にも〇箇所、採用試験には応募はしておりますが、地域密着型で患者様との接し方に共感しておりますので、貴院を第一志望とさせて頂いております。

■解説

他に受けていれば正直に、話しましょう。受けていない場合は、もちろん受けていないで大丈夫です。
大事なことは、正直に話すことと、本音でなくても第一志望であることを伝えることです。
他院を受けていること自体は、マイナスになりませんし、転職活動であれば当たり前のことです。

×NG例

“他を受けているのに、受けていないという。”
“第一志望でない、または検討中などと伝える”
こういった返答はNGです。
第一志望でなくても、何らかの理由をつけて第一志望と伝えましょう。

■質問3:当院の選考受けようと思った志望動機を教えてください。

■解答例

地域密着型で、貴院の院外の取り組みや、患者様・利用者様への接し方や理念に共感し、志望いたしました。

■解説

あらかじめ、ホームページなどで、院外の取り組みや、理念など調べておくと答えやすい質問になります。
基本的には、ホームページに記載されていることに、共感したといった旨を伝えることが無難です。

×NG例

給与・待遇を理由にすることはNGです。
医療業界・介護業界は、特にこの理由を嫌う傾向があります。
仮に、給与・待遇が志望動機であっても、別の志望動機を準備しましょう。

■質問4:前職での立場、こだわって行ったことについてお話しください。

■解答例

教育係として、新卒教育やスタッフ向け、また他部署向けの勉強会を主導して実施しておりました。
その際、技術・知識の伝達だけでなく、患者様・利用者様へより心地よいサービスになるよう、接し方・言葉遣いも伝達してまいりました。

■解説

必ずしも、科長・室長のような役職でなくてもよいです。
役職を聞いているわけではありません。
例えば、院内の委員会としての活動でも大丈夫です。
明確な○○係などなくても、率先して行っていたことに加え、それに対してこだわっていたことを伝えるといいでしょう。

×NG例

“役職などはありませんでした”
先ほどもお話ししたように、役職を聞かれているわけではありません。
また、勤務している理学療法士の多くは、いわゆる“平社員”ですし、そのことも履歴書を見ればわかります。
なので【何を率先し行って、貢献してきたのか】という質問意図だと思ってもらえれば、回答しやすいでしょう。

■質問5:これまでの業務での成功談を教えてください。

■解答例

院内で他部署と連携して、転倒予防教室を主導して定期的に行い、院内の転倒事故を1年間でそれまでの半分以下にすることができました。

■解説

もちろん、歩行困難の患者の歩行能力の再獲得などでもいいので、何か1つでも前職での成功体験を準備しておけば良いでしょう。

・NG例

“ありません”
あまり、このように答える人はいないとは思いますが、必ず1つ準備しておきましょう。

■質問6:これまでの失敗談と、その後どう対処したのか具体的に教えてください。

■解答例

気分に波のある認知症の利用者様に、ある日いつも通り「今日もリハビリ頑張りましょう!」と声をかけて怒られてしまった。
前の日から、気分が良くなかったらしく、そっとしてほしかったとのこと。
このように、利用者様の個性を把握していながらも、他部署との日々の連携を怠ったせいで、利用者様を不快にさせてしまった、という失敗がありました。
その後は、必ず業務に入る前に申し送りを受けるように対策を行いました。

■解説

この質問は、失敗に対しての対処法や考え方を問われています。
なので、失敗経験があること自体は、マイナスではないですし、失敗がないというのは本人が気づいていない可能性も考えられ、失敗はないというのは逆に不自然でマイナスになるでしょう。

・NG例

“患者様にケガをさせてしまった。”
仮に、このような経験があったとしても、話すことは控えましょう。
この質問で、答えていい範囲の基準は、アクシデントではなく、インシデントレベルの失敗にとどめておきましょう。

■質問7:当院では、どういったことを行いたいですか?

■解答例

貴院が取り組んでいる、院外での転倒予防教室などに積極的に参加し、少しでも貴院の携わる地域に貢献したいと思っております。

■解説

ここも、ホームページに記載されている情報などから、病院、施設の取り組みなどが入手できます。
その、取り組みに積極的に参加したいという旨を伝えましょう。

×NG例

“新たな取り組みの提案”
これまで行っていない、取り組みを提案し、行いたい、というのは好感を持たれる場合もありますが、煙たがられることも実際はあります。
なので、すでに行っていることに自分も積極的に参加したい旨を伝える方が無難です。

■質問8:日頃、どのようなことにストレスを感じますか?

■解答例

勉強不足で分からなかったことや、できなかったことがあった時、自分に対して歯がゆい思いや悔しい思いをします。こんな時にストレスを感じます。
また、これを昇華させ自分自身の足りない知識、技術を学ぶきっかけにもなっております。

■解説

自分自身に対して、悔しい思いをすることがあるが、このストレスをバネにポジティブに転換しているということで、マイナスイメージは全くつかないでしょう。

×NG例

“ストレスを感じることはありません。”
“他人に対してストレスを感じる”
この2つはNGです。
そもそも、ストレスを感じることがない人はいません。
また、理学療法士・リハビリテーション職は、患者、利用者、同僚など必ず人と携わることになります。
なので、他人に対してストレスを感じるといった、回答は避けましょう。

■質問9:趣味やハマっているものはありますか?また、どんなことですか?

■解答例

はい、趣味はロードバイクで、休日は近場の景色の良いところを巡ったりしています。

■解説

とにかく、アウトドア、インドア限らず、好きなこと・趣味・ハマってることを話しましょう。

・NG例

“ありません”
こういわれると、それで会話が止まってしまいます。
また、必ずしも理学療法、リハビリテーションに関わるものでなくても大丈夫です。
例えば、御朱印集めにハマっていて、最近は○○神社に行きました、などプライベートな一面をのぞかせるといいでしょう。

■質問10:なぜ理学療法士を目指したのですか?

■解答例

元々、スポーツをしており、人体の構造や運動について非常に興味をもっておりました。
そこで、さらに学問として知識・技術を身に着け、ケガや病気で困っている人の役に立ちたい、と思ったことがきっかけで理学療法士を目指しました。

■解説

なぜ、理学療法士に興味を持ったのか、そして理学療法士になって何をしたいのか、この2点を交えるとまとまって良い回答になります。

・NG例

“安定しているから” “勧められたから”
実際はこのような理由が、ほとんどだと思いますが、面接では「きちんと場をわきまえて建前を言えるか?」ということも試されています。
面接官もその辺は、わかってはいるものの、やはり建前上聞き心地のよい理由がいいでしょう。

■質問11:いつから勤務できますか?

■解答例

・来月から勤務できます。
・来週から勤務できます。
・再来月から勤務できます。

■解説

この質問は、すでに退職している場合と、そうでない場合で勤務開始までの期間にバラつきが出るところです。
基本的に3か月以内であれば、問題はありませんが、急募の求人であれば先延ばしになるほど、採用の確率が下がります。

×NG例

“未定です。” “わかりません。”
退職していない場合、いつ退職できるのか確約ができない人も転職活動をされると思います。
ですが、未定と口にしたら採用はほぼありません。
未定でも、再来月中までと伝えましょう。
万が一採用になって、入職日がズレそうな場合は、都度転職先と相談しましょう。

■質問12:パソコン(ExcelやWordなど)使えますか?

■解答例

・Word、Excel、PowerPointは、基本操作は行えます。
・文字入力は行えます。
・勉強中です

■解説

あまりここは重要視されないところですが、聞かれる機会は多いようです。
正直にできること・できないことを話せば大丈夫です。

×NG例

“できないです。”の一言で済ましてしまうのはNGです。
必ず、一言
“勉強中です”
“これから業務に求められる知識は身に付けて行きます”
など付け加えましょう。

■質問13:学生の頃、行っていた部活はありますか?

■解答例

・中、高サッカー部に所属していました。
・中学の時に吹奏楽部に所属していました。
・部活動に所属していませんでした。

■解説

完全に過去のことで、変えることができません。
なので、事実をそのまま伝えれば大丈夫です。
また、所属していないことでマイナスになるとも限りませんので、過度な不安は不要です。

×NG例

嘘をつくことは絶対にNGです。
入職したときに矛盾が出て、信用を無くします。

■質問14:あなたから見て、当院の印象を教えてください。

■解答例

落ち着いた雰囲気の中にも、活気がありぜひ、このような貴院で勤務したいというのが印象です。
特に、患者様のリハビリテーションで制作した作品の展示は、前向きな印象がありました。

■解説

重要なことは、具体的なところを話すことです。
この場合だと“患者様のリハビリテーションで制作した作品の展示”といった例を引き合いに出したところがポイントです。
院内の展示物(絵画など)を、回答に盛り込むといいでしょう。

・NG例

“落ち着いた雰囲気でいい印象です”
抽象的すぎると、何か教科書的な答えであなた自身の印象も薄くなりがちです。

■質問15:何か質問や聞いておきたいことはありますか? ※超・重要

■解答例

今後、どういった取り組みや展開を行っていく予定でしょうか?

■解説

理念や考え方、現在行っていることは、ホームページやハローワーク、転職サイトの担当者から情報を仕入れることができます。
しかし、基本的に、将来のことは面接でしか知りようがありません。
なので面接でしか聞けないことを聞くのがベストでしょう。

・NG例

“特にありません”
これは絶対にNGです。
この質問は、実はかなり重要で“ない=興味がない”と、とらえられることが非常に多いです。
また、“ない”と答えた人の不採用率は高い傾向にあるといいます。

事前に聞かれる質問を知る方法がある?!

先ほどもお伝えした通り、理学療法士の転職における面接では【鉄板の質問】が軸になります。

しかし、それだけで面接が終わるということもありません。

病院・施設ごとに採用したい人物像が異なるので、その病院・施設の面接でよく問われる独自の質問というものが存在します。

しかもその多くは、ほぼ全ての応募者に対してされる質問であることがほとんどです。

もし、その病院・施設の独自の質問を知る方法があるのであれば知りたくないですか?

実は、100%ではないのですがかなり高い確率で知ることができる方法があります。

それは【転職サイト経由で応募する】ことです。

転職サイト経由で応募した経験がある方は経験があるかもしれませんが、面接が終了するとすぐに転職サイトの担当者に電話するように言われたことがあるかと思います。

そして電話すると、何を聞かれたのか?どのように回答したのか?を聞かれたかと思います。

実はこれ、次にその病院・施設を応募する転職者のための面接対策のためにヒヤリングをしているのです。

このように転職サイトは、各病院・施設ごとにどのようなことを聞かれるのかある程度把握しています。

なので転職サイト経由で応募すると、面接対策サポートで聞かれる質問をほぼドンピシャで当ててくるのです。

内定獲得のポイント

以下の2点を抑えておけば内定獲得の可能性は格段に上がるでしょう。

  1. 鉄板の質問の回答は丸暗記
  2. ハローワークor転職サイトの面接対策を受ける

何度もお話しする通り、理学療法士の転職における面接は軸になる質問はほぼ決まっています。

ということは、本来はかなり面接対策はしやすいはずなのですが、多くの方がほぼぶっつけ本番で受験してしまっているのが現状でしょう。

よほど、転職回数が多くて何度も面接を受けて慣れているのであれば対策は必要ないです。

しかし、多くの理学療法士、少なくとも本記事を読まれている方はそうではないでしょう。

なので必ず上記2つは実施しましょう。

ハローワークでは「面接会」といったイベントもあります。

都合の合う方は是非利用してみると良いでしょう。

下記のハローワークのホームページからイベント検索できます。

>>ハローワークイベント検索・一覧

また、先ほどもお伝えしたように転職サイト経由で応募すると過去に面接で聞かれたことなど事前に教えてもらえることがあります。

いわゆる“面接の過去問”を持った状態で受験できるのでぜひ活用してみてください。

理学療法士の転職Q&A

面接の疑問解消

ここからは理学療法士の転職に関するよくある質問を紹介していきます。

特に初めて転職活動をされる方は戸惑うことが多いでしょう。

ぜひ、参考にしてみてください。

Q&A~求人探し編~

Q:転職サイトって複数同時に利用していいの?

大丈夫です。
むしろ、複数利用やハローワークと併用はおすすめです。
ただし、同じ求人に複数のサイトから応募するのはNGです。
なので、複数利用するなら応募管理は必要になります。

Q:転職サイトに年齢制限はありますか?

ありません。
どちらかというと求人ごとに年齢制限を設けていることがあります。
とはいえ、多くの求人が60歳未満など実質年齢制限を設けていないないです。

Q:非公開求人って何?どこで見られるの?

非公開求人とは、簡単に言えば紹介された人にしか応募する権利のない求人です。
なので検索して見つかるものではありません。
ちなみにハローワークには非公開求人というものはなく、あくまで転職サイトでしか出会う可能性はありません。
非公開求人の内容や紹介してもらう方法は下記の記事を参考にしてください。
>>理学療法士の非公開求人の探し方はこの2つ【プレミアム求人で転職】

Q:転職サイトの途中退会はあり?

ありです。
思ったように求人が見つからない、担当者と折り合わないなど理由は人それぞれですが退会したいという場合は担当者にその旨を伝えれば大丈夫です。
ただし、担当者と合わないと感じているなら担当者変更もできますので各転職サイトのお問い合わせに連絡してみましょう。

Q:病院以外に転職したいのですが…

ハローワークや各転職サイト、医療保険分野だけでなく介護保険分野、また理学療法士を対象にした一般企業の求人も掲載されていることもあります。
なので、病院以外で探している方も基本的には本記事で紹介されている通りに求人探しをして問題ありません。
ただし、現在介護保険分野のリハが拡大していることから介護保険分野に特化した転職サイトもあります。
ぜひ、下記の記事も参考にしてみてください。

>>【機能訓練士の求人多数】ケアキャリの特徴と口コミ・評判【実績は?】

>>【無料】“MC介護のお仕事”はOT、STにおすすめの転職サイト

Q&A~応募編~

Q:転職に最適な時期は?

狙い目は4~5月。
逆におすすめしないのは6月、11月です。
国家試験の合格発表やボーナスの関係からこのような回答となっています。
もちろん、これ以外の月が転職できないわけでもなければ、6月、11月が転職できないということもありません。
あくまで有利・不利の目安だと思っておいてください。
詳細は下記の記事を参考にしてください。

>>理学療法士(PT)の転職に最適な時期は?転職に向かない時期は?

Q:複数の求人に応募してもOK?

むしろ同時並行して複数の求人に応募・選考を進めることが転職では普通です。
転職では応募~合否までどれだけ最短でも1か月はかかります。
通常は1.5~2か月と考えてください。
合否が出るまで次を受けなければ、相当な機会損失が出ます。
とにかく転職活動中はできるだけ多くの求人に応募して、採用が決まった中から選ぶという意識で大丈夫です。

Q:選考中の途中辞退や内定辞退はOK?

大丈夫です。
ただし、面接の前日の辞退は避けましょう。
また、内定が出た後も「内定承諾書」を提出する前でしたら内定辞退も可能です。

Q&A~履歴書・職務経歴書編~

Q:履歴書、職務経歴書に記載する日付って作成した日でいいの?

提出書類の日付は基本的には提出予定日を記載します。
もちろん、郵送など確実な日付が分からない場合は除きます。
ただし、その場合でも未来の日付にならないようにせめて投函予定日を記載するようにしましょう。

Q:履歴書に添付する証明写真ってスーツがいいですか?

はい。
スーツで撮影するようにしましょう。
女性の場合も、スーツに準じた服装が望ましいです。

Q:書類は折りたたんでもいいですか?

2回以上は折りたたまないようにしましょう。
なので、封筒もA4サイズが入るものを選びましょう。

Q:書き損じたときに修正液を使用するのはOK?

絶対に使用しないでください。
もったいないですが、書き損じが出たら必ず新たな用紙に書き直してください。

Q:文字数の規定はありますか?

応募先から指定がなければ特にありません。
ただし各項目、枠の半分以下にならないようにしましょう。

Q&A~面接編~

Q:服装の指定がないのですが…

面接はスーツが基本となります。
また、髪の色も明るいのであればダークブラウンくらいにトーンダウンしましょう。

Q:会場には何分前に着けばいいですか?

理想は5分前、早くても10分前です。
これ以上早くなると応募先に迷惑がかかりますので、早めについた際は時間を見計らいましょう。

Q:オンライン面接のときってどうすればいいの?

まず、服装はオンライン面接の場合でもスーツです。
またスマホでもよいですができればパソコンを準備しましょう。
場所は、自宅もしくは静かな個室がよいです。
絶対にNGなのはカフェなどのオープンスペースです。

Q:答えに詰まった時どうしよう…不安です。

その時は必ず「すみません。緊張しています。」と伝えましょう。
面接で詰まった時はこの対応がベストであり、これ以上の対応はありません。
とにかく、緊張している旨を伝えましょう。

Q:自分でできる面接対策は?

おすすめは応募先のホームページ、特に理念や行事をチェックしておくことです。
そのことで、
・理念に共感した
・自分も行事に参加したい
など、話を広げることができます。

Q:圧迫面接ってある?

私は理学療法士の面接では体験したことはありません。
また、昨今コンプライアンスやハラスメントに敏感になっているので基本的にはないでしょう。
また、個人的には面接で不快な思いをしたところに無理に入職する必要はないかと思います。

Q&A~入職編~

Q:採用通知を受け取ってから内定辞退はできる?

できます。
ただし「内定承諾書」を返送してからは基本的に辞退はできなくなりますのでご注意を。

Q:入職初日の服装は?

特に指定がなければスーツが無難でしょう。

Q:辞退する時の連絡はどうすればいい?

転職サイト経由であれば担当者にまずは連絡して指示を仰ぎましょう。
ハローワーク経由でしたら直接応募先に電話で連絡することになります。

内定獲得のための理学療法士の転職まとめ

理学療法士転職サイトで年収が上がった

最後に今回お伝えした、理学療法士として希望する条件で転職するにあたり絶対に外せない重要事項をまとめていきます。

ポイント1:求人探しで8割決まる

理学療法士の転職は【転職サイト+ハローワーク】が基本となります。

転職サイトは1~2つ利用すればOKです。

おすすめの転職サイトは下記の5つ。

利用する際は、サポート対象地域になっているか各サイトで確認しましょう。

その中でも、迷った時はPTOTSTワーカーを利用すれば間違いはないでしょう。

対象地域も全国ですし、求人数やバリエーションもリハビリテーション職専門の転職サイトとしては国内最大級です。

ポイント2:他の応募者と差をつける書類作成

転職にあたり履歴書・職務経歴書の作成は必須となります。

また、履歴書・職務経歴書で次の面接選考に進めるか否かを判定されるので非常に重要な書類といえるでしょう。

2つの書類で共通して言えることは、

  • 基本的に手書きで作成
  • 誤字脱字をなくす
  • 第三者に添削をしてもらう

この3つは必ず押さえておきましょう。

■履歴書のポイント

履歴書で他の応募者と差をつけるポイントは“志望動機”です。

  1. まずは結論を記載
    ・貴院の○○という理念に共感し志望いたします。
    ・貴院の○○な医療サービスを提供する一員になりたく志望します。
    …など。
  2. 次にそう思った理由・背景
    ・これまで○○といったことを経験しこのように考えました。
    ・○○の経験からさらに追求したくこのような思いを持つようになりました。
    …など。
  3. 再度結論 
    ・こういった背景から貴院に貢献でき一員となるべく志望いたしました。
    …など、「だから貴院を志望しているんです」が伝わるように。

上記を意識して志望動機を作成すると、読みやすいだけではなくしっかり筋が通った志望動機となり好印象を残すことができます。

▼履歴書ダウンロード▼

■職務経歴書

職務経歴書では“理学療法士としてだけではなく医療従事者として何をしてきたのか?”ということを職務内容・自己PRで表現することが重要になります。

最重要ポイントとしては、職務内容・自己PRに数字を盛り込んで文章に具体性を持たせ信頼性を上げることです。

他にも職務内容は、

【担当業務】
【業務実績】
【ポイント】

この3つに分けて記載すると読みやすい職務経歴書になります。

▼職務経歴書ダウンロード▼

ポイント3:内定獲得のための面接対策

理学療法士、リハビリテーション職の面接は“鉄板の質問”が主となり、あまり特殊な質問をされることは少ないです。

なので、かなり対策がしやすく“鉄板の質問”に対して事前に答えを用意しているだけでスムーズに面接が進むでしょう。

他にも病院・施設ごとに過去、面接でどのようなことを聞かれたを事前に知る方法として転職サイト経由で応募するという対策も有効です。

PT/OT/ST人気転職サイト

▼PTOTSTワーカー▼

▼PTOTキャリアナビ▼

▼マイナビコメディカル▼

▼リハのお仕事▼

▼MC介護のお仕事▼

▼ケアキャリ▼